溶接工が知っておきたい基礎知識を解説!種類や施工法について
溶接工を目指したり、あるいは職場に溶接工がいる場合、業務上知っておきたい必要な知識も少なくありません。
たしかに勤務していれば、経験的に学ぶこともできますが、事前に知っておくと有利に進むこともあります。
そこで今回は溶接資格の取得を目指している方や仕事で溶接工の方と組んでいる方、ベテランの職人の技能を的確にチェックしたい方など溶接工関連の方にとって知っておきたい基礎知識を解説します。
この記事を読めばきっと溶接工について理解が進むでしょう。
溶接工の仕事内容について
そもそも溶接工の行う溶接について何なのかを解説していきましょう。
まず、溶接工とは、熱や圧力によって金属などの部材と呼ばれる素材をつなげる作業を言います。
実は溶接に似た作業は、すでに3000年前から行われており、工業とは切っても切れない作業になります。
当時は溶接棒のような器具がなかったため、熱した金属を金づちなどで叩いてつなげていたようです。
歴史的なものとしては、ツタンカーメンの棺桶にも溶接が使われていたと知れば、いかに古くから行われていた技術であったか、溶接工自体いかに古いものであったか分かるでしょう。
次に溶接の種類について解説していきます。
基本の知識として押さえておきたいのが、融接、圧接、ろう接の3種類です。
まず、融接は加熱して溶かしたうえでつなげる方法です。
母材と溶接棒を溶かしながらつなげたり、母材だけを熱してつなげたりします。
圧接は、圧力を加えて接合するもので、高温で熱した母材に圧力を加えるとつながります。
さいごのろう接は、融点の低い金属をろうとして使い、母材同士をつなげます。
はんだ付けをイメージすると分かりやすいでしょう。
これらの手法で、溶接が行われます。
知っておきたい溶接の知識
溶接工でなくとも知っておくと便利な知識としてマスクと溶接記号があります。
まず、溶接記号は、図面による溶接工への作業指示マークです。
具体的な溶接の方法が書かれていたり、表面形状や仕上げ方法の指示もマークで記載されています。
また、現場で作業したり、工場で作業したりといった作業内容の指示となる溶接補助記号もあります。
さらに精度を高める施工に対しては、施工後のチェックでもある、非破壊検査の方法もアルファベットや記号で示されています。
例えば、VTであれば目視試験を行う事が記されていますし、LT〇となっていれば全周で漏れ試験をするようにという指示です。
マスクは、様々なものがあります。
片手で持つ手持ち溶接面やかぶって使うかぶり型溶接面、センサーで溶接時のみ機能する自動遮光面が用いられます。
さらに軽量な溶接用ゴーグル、コンパクトな革製遮光面などを用いるケースもあります。
溶接工の資格
最後に溶接工の資格として知られているものを8つ、リスト形式で紹介しましょう。
1.ガス溶接技能者:ガスのバーナーによる溶接の国家資格
2.ガス溶接作業主任者:ガス溶接の現場監督の国家資格
3.アーク溶接作業者:電気の放電によるアーク溶接の国家資格
4.アルミニウム溶接技能者:アルミニウム溶接のための民間資格
5.PC(プレキャスト鉄筋コンクリート)法溶接技能者:鉄筋コンクリートの鉄筋部分の溶接するための民間資格
6.ボイラー溶接士:ボイラーを溶接するための民間資格
7.溶接管理技術者:溶接工の監督をするための民間資格で官公庁の仕事を請け負う際に必要な資格
8.溶接作業指導者:あらゆる溶接の仕事のマネージメントを行うための民間資格
多くは民間資格ですが、持っていると溶接工としてのスキルを証明できるものになります。
まとめ
溶接工は、古くからある職業ですが、溶接の方法はどんどん進化しています。
時代に合わせた最新の技術を取得して、溶接工としてのスキルを磨いていきましょう。
また、資格も多くあるので、必要な場面に応じて取得を目指していくことも重要です。
広島の溶接工は株式会社小林工業にお任せ下さい。
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